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〜〜〜ロックマンのシンプルさ〜〜〜

​ロックマンとはファミコン時代、カプコンから発売された素晴らしい横スクロールアクションゲーム。

移動とジャンプとショットだけという非常にシンプルな操作でこの上なく楽しめるというのが何よりの魅力。。ダッシュもスピンアタックも吸い込みもない。このシンプルさこそ他のゲームにはないロックマンの魅力である。

しかしシンプルだから簡単と言うわけではない。その辺は実際にプレイすれば一番わかると思う。しかし慣れさえすればサクサク進める。​ジャンプの慣性もないのでプレイが非常に気持ちの良いものになっている。ロックマンの操作性は絶妙で本当に自分の思った通りに動く。全ては自分の腕にかかっているのだ。

しかし「そんな操作がシンプルなんだったらロックマンって結構退屈なゲームなんじゃないの?アクションの選択肢がジャンプとショットの2択ってやっててすごく退屈そう」と思う人もいるかもしれない。

操作がシンプルということはプレイヤーの選択肢を減らすということ。初心者のとっつきやすさやプレイのしやすさ、ゲームの理解のしやすさが格段に上がるなどメリットは多くあるものの、アクションが退屈になってしまうというデメリットも持ち合わせているのだ。

それでも心配することなかれ。この問題は、3つの要素の導入で気持ちがいいほどに解決されてしまう。

その3つの中でもっとも大きな役割を果たしているのがが「特殊武器」。ロックマンは倒した敵の武器を奪って自分の武器にすることができるのだ。この自機の攻撃の多彩さがシンプルな操作のデメリットを消しつつメリットを生かしている。「メニューで武器を変更することで同じ攻撃ボタンを押してもさっきと出る攻撃が変わる」。シンプルな操作を保ちつつアクションの幅を広げる最良の手段ではないか!攻撃は多彩だがコマンドなどなくワンボタン。あとはジャンプや移動だけ。簡単だね。

​(余談だけどスライディングとチャージショット、まあスライディングはともかくチャージショットは特殊武器でよかったのにと思っている。)

さらに、シンプルな操作であるメリットを生かしているものは「特殊武器」だけではない。残りの2つは「ステージのギミック」「敵キャラの動き」である。プレイが退屈なものになる原因は自機に問題があると考えがちだが、自機を取り巻くギミックや敵キャラを工夫することでこれほどにも変わるということをロックマンで思い知らされた。

ステージのギミックをいうとタイミングを見計らっで飛び越える火柱や、記憶を頼りにジャンプで飛び乗る消える足場、ギリギリまで引きつけてジャンプし、良い瞬間を見計らっては他のリフトに乗り換えるリフト地帯など。

敵キャラの動きでいうと撃ちまくってもダメで撃つか撃たれるかの駆け引きを楽しむ敵、スナイパージョーや足元注意で倒せない。はしごに捕まった状態でタイミングよく本体に攻撃を当てる敵、ウォッチャー、ジャンプの高さや飛距離をフル活用して攻撃を避けるボス、イエローデビルなど。

これらを見るとギミックや敵キャラはロックマンのジャンプとショットと言う操作を最大限に引き出すものばかり!

「特殊武器」「ステージギミック」「敵の動き」この3つの要素がいかにシンプルさのデメリットを打ち消し、メリットを何倍にも膨れあげているのかわかっていただけただろうか?

この3つをうまく組み合わせたものも存在する。むしろそれの方が多い気がする。さらにいうとそれをしてこそ初めて意味ができるのかもしれない

例えば火柱にアイススラッシャーを当てると凍って上に乗れるようになるのは「特殊武器」と「ステージギミック」の組み合わせ、ボス部屋中央の岩(地形)を利用して体当たりを避けつつその岩を使って攻撃するCWU-01Pは「特殊武器」と「敵の動き」の組み合わせと言えるだろう。

​移動以外のアクションがショットとジャンプだけ。しかしその2つのアクションを先ほどの3つの要素によって操作の幅を無限に広げているのがロックマンなのだ。

〜〜〜驚異の中毒性〜〜〜

ロックマンやってて思うのが「俺、おんなじゲーム何回繰り返してやってんだろ」ということである。

繰り返してやると言うのはそんじょそこらのリピート性が高いゲームとはわけが違う。

本当に何度もやりたくなる。

ラスボスワイリーにとどめの一発をお見舞いした直後にゲームをリセットして2週目に行きたくなるレベル。しかもそんでもって飽きが来る気配が全くない。ロックマンというゲームを見つけてから今に至るまで何度も何度も何度も何度も何度もクリアとリセットを繰り返している。特に1と2。あれらはもうやめられないし飽きがこない。一生ロックマンばっかりプレイしてるんじゃないかという勢いだ。挙げ句の果てに1と2は通しでノーダメージクリアを達成したこともある。この上なくロックマンに関して自慢できることだ。ただしTAはやってない。タイムアタックは苦手。まあこれ以外にもたくさんの遊び方がある。

自分にとって、長く遊べるゲームとはボリュームがあることやコレクション要素が豊富なことだけではない。尋常ではないレベルの中毒性があることなのだ。

それさえ抑えればたいして容量がなくても何年も遊べるゲームを作ることだって可能だと思う。

この中毒性の秘密はロックマンマニアックスのインタビューページでなんとなく理解できた。繰り返してプレイしたくなる仕組みは開発陣が狙って作っていたと知った時には度肝を抜かされた。1クリアに1時間弱という手頃さから生まれた中毒性という説明にも納得がいった。

​しかし自分が思うにそれだけではない気がする。それだけではあれほどの中毒性を産まない。不思議なゲームだ。

ロックマンの魅力を伝えたい。

でもどの分野でも同じだけど趣味っていうのは下手な人が他人に伝えようとすればするほどキモがられるもの。

残念だけど自分はその下手な人で自分の好きなものの魅力を伝えようとしたらキモがられるタイプ。

​でも我慢して読んで興味を持ってくれたら嬉しい。

​我慢できる人はどうぞ

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